想いを永遠に背負っていてほしいわけじゃない

真ん中にいる子を好きになったのは、西畑大吾くんが初めてだった。だから、真ん中を好きな人の気持ちも知らなかったし、真ん中に立つ子の覚悟を知らなかった。



キンプリがいなくなって、去年も追われる立場だった。だけど去年と今年、気持ちは全然違った。

今年は、もう意地だったと思う。誰にも、抜かされたくなかった。順位付けなんて大っ嫌いだけど、でも絶対嫌だった。





楽しみでワクワクしながら現場に行った2018年6月。

とれ関3時間生放送、3人のぎこちないけれど信頼し合っている関係が好きだなぁと思った2018年7月。

私にとって初めての「関西ジャニーズJr.」だけの現場で、あまりの熱量に驚いた2018年8月。

とれ関3時間生放送を聞いて3人は離れないだろうとあぐらをかいてた2018年9月。

ユニット結成後初の梅芸公演、どんな気持ちで見ればいいのかわからなくて、悔しかった2018年10月。

ドラマ撮影でこじだいがすれ違いで不在だったクリパ。2人とも不在な回は1回もなくて、こじだいはいなきゃダメなんだよと言われてる気持ちになって少し嬉しかった2018年12月。

2日前まで行くか悩んでチケットも交通費も高くて結局行かなかったことをいまだに後悔してる。まっすぐに「行ってらっしゃい」が言えなくて、バラバラになってしまうことが怖くて、嫌で泣いていた2019年1月。

3つ目のユニットが周りに祝福されながらできたのが羨ましすぎて悔しくて嬉しかった2019年2月。

大きな存在を失った関西Jr.が新しい形で初めて松竹座に立った2019年3月。同時に新しい道で新しいステージに立つ人もいた。

これが実質最後だった、2人の関西ジャニーズJr.としてのステージを観ながら終わることが信じられなかった2019年4月。

ユニットができて初めて関東での公演。バラバラになって初めて一緒のステージに立った公演。一緒にいたのに寂しくて大泣きした2019年5月。

仲間のデビュー発表を強い意志と強い目で見守る君があまりにも強くて大泣きした2019年8月。

初めての単独公演が台風で中止になった2019年10月。

初めての全国ツアーに一生のライバルが応援に来てくれた2019年11月。

紅白歌合戦で、かつての仲間が揃う奇跡が起こった2019年12月。

関西ジャニーズJr.として、京セラドーム3daysを埋めた君の去って行った仲間への想いを泣きながら伝えた君を見てどうか君自身の誇りになっていますようにと願った2020年1月。




ずっと、「みんながセンターになれるグループ」を目指していた西畑くんだけど、私は勝手だから1番は君が良かった。マシュマロで「ほんとに西畑くんが好きですか?」と聞かれるような私だけど、真ん中が君じゃないのがどうしても嫌だった。

私が見てきたたったこれだけの西畑くん。その中で君は置かれた場所で輝く子だということを知った。「デビュー」という夢があって、そこまでの過程にはそんなに拘ってないように見えた。置かれた場所で咲くことが、1番の近道だと周りを見て知ってるからだ。




いつだって私は真っ直ぐに西畑くんを応援できることがないような気がする。君が望まない道を望むし、君が進みたい道を望めない。いつだって、「悔しい」と思ってた。特に、あの8.8からはずっと。嬉しいと思うことよりも悔しいと思うことの方が多かった。


ずっと隣にいたのに…いや、いまさら謙虚ぶったところで意味はないから、本音を話すと、なんならずっと少しだけ前にいたと思ってた。関西Jr.の誰よりも。なのに今、康二くんはトニトニで、西畑くんはトニトニじゃない。康二くんは全国ゴールデン帯のレギュラー2本持ってるのに、西畑くんは持っていない。

康二くんは誇りだ。関西Jr.の誇り。けど、そう思うのと同時に、死ぬほど悔しい。いつもそうだ。嬉しい。けれど、その後に襲ってくる感情は、あふれるほどの「悔しい」。

「関西Jr.のオタク楽しそうで羨ましい」と言われた。楽しいよ。楽しい。けれど私はどう足掻いたって届かない「デビュー」というものが欲しくて仕方ない。どんなに嫌われたっていい。どんなに険しくたっていい。どんなに傷付いたっていい。どんなに苦しくたっていい。だから、CDを出したい。証がほしい。西畑大吾が全力で守り抜いた証がほしい。ずっとデビュー圏外にいるよりも、あとほんの一歩ずっと届かない西畑くんがきっと1番悔しくて、きっと1番自分の限界を知っていて、きっと1番現実を知っている。



2015年、一緒に先頭に立った。でも今先頭にいるのは西畑くんとりゅっちぇだ。メインとして培ってきたものが周りとは違う。それは胸を張って言いたい。これから先どんなに形が変わっても、最後まで「ユニットのない時代の関西Jr.の誇り」を守り抜くのはこの2人だ。沢山の人を見送って、時に後輩も見送って。それでもまっすぐ夢を追い続けてる。届きそうで届かない。ずっとだ。何年に1回しかデビューできないとか、そんなんどうだっていい。最短で最高のデビューをするしかない。だって年齢は止まってくれない。周りの人の気持ちも考えたりはする。Aぇはどうなる、関西Jr.はどうなる、そんなことも考える。もちろん。情もある。それでも私は。西畑大吾のデビューが見たい。どうしても。そのために形が変わってもいいって思うほど。「CDデビュー」にこだわってる。この時代に。時代遅れって笑われても。どうしても、2020年に。





そんな勝負の年だと思ってた2020年。

Myojoの謎の匂わせに大泣きをしながらいざ、発売日。気になりすぎてネタバレを自ら踏みに行きました。


「第1位 西畑大吾



本人たちもきっと結果を聞くまでドキドキだろうけど、今年は去年よりドキドキした。ドキドキというとかわいいけどそんなもんじゃない。苦しいくらい。1位じゃなかったらどうしようって、不安でいっぱいだった。もう投票は終わっていてどうしようもできないから、神頼みするしかなかった。だって今年は激動だった。メンバーが1番怖かった。他のメンバーが1位ならせめて他のグループのメンバーが1位であってくれと、最低なことを願った。





「全員がセンターになれるグループ」

それが君の目指す未来だ。私がほしい未来とは少し違った。だからどうしても、Jr.大賞だけは、1番になりたかった。他の場所で1番になれなくても、ここでなら。そう思っていた。君が1番でいていいんだよと、伝えたいと思った。



なんで私は西畑くんに真ん中にいてほしいのか、考えてみた。ずっと考えた。西畑くんが真ん中にふさわしいからなのか。西畑くんが1番華があるからなのか。西畑くんが1番頑張ってきたからなのか。西畑くんが真ん中にいるのが1番バランスがいいからなのか。いろんな選択肢が思い浮かんだけど、どれもしっくりこなかった。

でもそんな中で、きっと私は、西畑大吾の過去を、永遠にしたいんだなと、ふと思った。居場所が変わったからって過去が消えちゃうわけじゃないし、Jr.時代真ん中で歌っていたのに、デビューと同時に端っこに行く。よくあることだ。それでも、西畑大吾が真ん中にいて、康二くんと、りゅっちぇと、龍太くんと、未来を信じて振り返ることが下を向くことが立ち止まることが許されなかった日々を、消したくないだけなんだと思う。メインの苦しみも努力も大西畑にしかわからないから。フロントに立つ覚悟も、他の子たちとは絶対に違う。歴がどうであれ、フロントに立ってきた歴が長いのは大西畑だ。康二くんと、龍太くんと一緒に作り上げてきたものがあって、それを知ってるのはもう大西畑しかいない。メインだった。その証を、なにわ男子に求めて、なにわ男子で証明してほしいと思ってしまっていた。もう別物なのに。



きっとなにわ男子ができなくたって、康二くんはSnow Manになったと思うし、龍太くんは舞台中心の活動に切り替えてたと思う。それに、なにわ男子ができなかったら余計に、西畑くんは真ん中にい続けることは難しくなっていたと思う。どんな世界にも世代交代はつきもので、信号トリオもいるし、りとかんだっている。18年組だっている。たぶんそうやって真ん中じゃなくなっていったんだと思う。




ダイヤモンドスマイルをまいジャニで見た時、自分が歌っていない時の西畑くんのキラキラした笑顔があまりにも綺麗で、どこにいたって輝ける人だって確信したのに、真ん中じゃなくなるのが怖くて、忘れてしまっていた。ずっとなにわ男子を見るのが苦しかったのに、そう思ったらスーって胸が軽くなった。いつの間にか「真ん中でいてほしい」と願うことにいろんなものを乗せてしまって、捉われて、がんじがらめになって、苦しさしか残っていなかった。




きっとこれから世界は変わる。なにわ男子は絶対に売れる、確信がある。その時西畑くんがどこにいるかはわからない。きっとこれから変わっていく世界の中で、私は勝手に悔しくなったりするんだろうと思います。真ん中でいてほしいという気持ちは変わらない。

それでも、なにわ男子ができる前の関西Jr.と今の関西Jr.やなにわ男子は別物だ。真ん中に立ちたいなら、0からまた取りに行かなきゃいけないんだな、きっと。と、そんなことを思いました。



今日のドリームアイランド、関西ジャニーズJr.公演を見ながら、「未来」を感じた。そして同時に、なにわ男子がAぇ!groupが、あの大好きだった時間が、過去になる未来が見えた。正直、りとかんがメインの関西Jr.になるには、あと3年くらいはかかると思っていた。でも、全然違った。もう、関西Jr.のフロントとしての顔をしっかり持っていた。あまりにもキラキラしていて眩しかった。変わることが怖いと思っていたけど、もうとっくに変わっていたんだなぁと、泣きながら、とっても清々しい気持ちになりました。これからの関西Jr.には、りとかんがいる。あぁ、大丈夫だって。なんにも心配することはない。りとかん単独公演じゃなくて、関西ジャニーズJr.公演だったのは、こういうことかぁ〜って。



この前のまいジャニでも、新人の小さい子どもたちが、2人も、尊敬する先輩に西畑くんを挙げていて。たしか16年組の時かなんかに康二くんやりゅっちぇが挙がるのに自分は挙がらないってしょげてた西畑くんが、当たり前に「尊敬する先輩」になっていて。私が消えちゃうかもしれないと思って怖かったものを、こんな小さい子たちが感じて受け取っているんだということに気付いてしまったら、あ〜進むしかないじゃんって。だいごりんがみっちーのこと可愛くて仕方がないように、私だってみっちーの不器用なところや、ちょっと変なところが愛おしくて仕方ないのにさ。どうやったって嫌いになれないし、恨めないんだよ。みんな。だから仕方ないじゃん。苦しいって嘆いたって変わらないもんは変わらないし、私じゃ、どうしたって変えられないから。西畑くんが笑っていて、楽しく過ごせる場所だったら、どこでもいいやって、そう思うしかない。ほんまは大泣きしちゃうくらい悔しいねんけどさ。そうやって進むしか西畑くんの未来を見ていく術がないんだもの。だから頼むから良い方向に転んでほしいし、頼むから真ん中を当たり前だと思わないで、まっすぐ実直に力をつけて行ってくれ。西畑くん以外の誰かが、固定でセンターになることがもし今後あったら、その裏で沢山の涙を隠して笑っているオタクがいることを、どうか、どうか忘れないでほしい。それだけ。どうか。



たまに「大吾 センター」でTwitterで検索する。いろんな想いがあって、いろんな意見がある。大吾くんがセンターがいい!とか、大吾くんが誰でもセンターになれるグループにしたいって言ってるんだから受け入れろよ!とか、選ばれなかったことを受け止めろ!とか、西畑担が大吾くんセンターじゃないと嫌って言ってるのが嫌!って思ってる西畑担の人もいた。どの意見も素直なもので、きっと正解なんてなくて。全部、どんな意見も個人の自由だと、私は思っています。だから西畑担だからどう、とか、どうでもよくってさ。別に西畑担だからって西畑くんの意見に全てうなずく必要もないとも思ってて。十人十色。自分の気持ちは大事にしようねって話。



…とか書いているうちに、またJr.大賞の季節が近づいてきた。卒業したいと思っているけど、もしまたあるのなら。目指す先は3連覇しかないし、誰にも、抜かされたくない。メンバーにも、他のグループにも。西畑大吾がいる限り、世代交代なんてさせるもんか。あとはコンビも。次はじょっぱしに負けたくないな!メンバーがライバルって思えるのっていいよね!…ところでこのブログ140日前から書いてるらしいけど、大丈夫?





おわり。