季節外れの桜が咲いた〜拝啓 向井康二様

拝啓 大好きな向井康二




優しすぎるくらい優しい康二くんが、初めて自分のために選んだ道で、夢を掴み取りました。あの瞬間、私は私が見てきたとても短い関西ジャニーズJr.の時間が頭をよぎった。全部全部宝物だと思った。なくしたくなかった。でも花束を持って「Lock on!」を歌って踊る康二くんは、あの中で1番輝いていました。私が康二くんを見てきた短い時間の中で1番、集大成みたいだった。






康二くん。今、何を思いますか。あの日、龍太くんの隣で笑っていた康二くんは、龍太くんのいない場所で、CDデビューという、あの日の4人が目指していた場所に、1番に辿り着きました。そんな日が来るなんて、ごめんだけど私は全く想像してなかった。あの時、私はりゅっちぇに縋って、手をつなぐ以外に、康二くんにも、西畑くんにも、龍太くんにも、デビューはないって思っていたから。


なにわ男子ができた時、東京行きが決まった時、私は前を向けなかったし、西畑くんの隣に康二くんがいなくなってしまったことが不安だった。なにわ男子デビューしてくれと願うたびに、康二くんが頭をよぎって、泣きたくなった。でもあの瞬間、私はめちゃくちゃ悔しくて、だから、やっぱりずっと西畑担だったんだよ。

東京に行ってから「デビューしたい」って一度も言わなかったね。 きっと色んなことでいっぱいいっぱいだったんだと思う。


康二くんがいないハチャメチャ音頭も関西アイランドもめちゃくちゃ寂しかった。






8月8日は、1年前の私が関ジュ担になってから初めて、関ジュの現場に行った日でした。2018年8月8日、松竹座にいた子たちが東京ドームに立っていて、おまけにそこにいた1人がデビューを発表した。1年でこんなに変わるんだなぁって、改めて実感した。



発表を聞いた日はあんまり実感がなくて、泣いてるのもなんで泣いてるのかわからなかった。でも次の日、朝がめっぽう弱い私が、いつもより早く目覚めて二度寝せずにTwitterを開いた時、ああ夢じゃないって、声を出して泣きました。悔しい。寂しい。そんな気持ち。


置いてかないでって。あの時宝物を「関西Jr.に関わる全て」って言い残して東京に行った康二くん。「関西Jr.は良い方向に変わる」そうやって康二くんは言ってたね。



康二くん、君がいなくなった関西Jr.は、良い方向に変われてますか。

彼らは康二くんがいなくなった後、泣かずによく頑張っています。康二くんが東京で頑張ってるのと同じくらい、あの子たちも頑張った。康二くんに向けられる風と同じ強さの風をあの子たちも受けていました。それでも何度も何度も拳を握りしめて立ち上がってきた。


「おめでとう」って心から言いたかったのに、言えなくてごめん。「寂しい」って泣いてごめん。仲間だって言ったのに「悔しい」って思ってごめん。





中合わせのこじだいが大好きでした。

康二くんのくだらない小ボケに1番笑うのは西畑くんだった。必死だったあの時間が、食らいついてるみたいなあの時間が、私は大好きで大切だった。怖いものなしの強い時間が、私が守りたかったもの。




龍太くんも西畑くんもりゅっちぇも、もう隣にいないけど、康二くんと過ごしていた時間は幻じゃないよ。今になって関西Jr.のコンサートがDVDになります。




あの時、関西Jr.を想うあまり、自分のデビューは願えても、4人でのデビューは願えなかった。誰も「4人でデビューしたい」と口にすることはなかった。あれは諦めだったのか、優しさだったのか。わからないけれど。

もし、あの時口に出して言えていたらどうなってたかなって、ちょっと、ちょっとだけ思ってしまった。4人でずっと一緒にいたのに、4人でなにかを目指すことはなかった。4人が同じ方向を向けていたら、何か変わってたのかな。そんなこと思っても、もう、どうしようもないのに。もしかしたら永遠になっていたのかもしれないなんて思ったら、後悔ばかり。




きっと関西Jr.が大好きな康二くんのことだから、沢山沢山思うことはあると思います。私の見てきた康二くんはそんな子だ。あのドームの発表の瞬間、私が想像していた康二くんの表情とはちょっと違う表情をしてた。たぶん悩む暇もなくこの日を迎えたんだろうと思う。いや、違うな。悩んでたら、考えてたら、8月8日になってしまったんだろうなと思う。


関西ジャニーズJr.に愛されてきた康二くん。みんな、康二くんの味方だった。それが羨ましくて羨ましくて、妬ましかった。「康二は頑張ってる」って言われるたびに、西畑だって頑張ってるのにって何度も何度も思ったし、言いたかったよ。だからあの時誠也くんがラップバトルで康二くんの前で西畑くんを褒めてくれた時、めちゃくちゃ嬉しかった。たぶん西畑くんも。だってずっと敵わなかったから。



西畑くんの隣にいてほしかった人。隣にいなくて寂しかった人。心細かった人。康二くんが隣にいないのが怖かった。ほら、やっぱり。

でもちょっとだけ康二くんも、隣に大吾がいないことが不安だったんじゃないかなって自惚れてもいいかな。色んなコンビがあったし、仲の良さで言ったらそりゃるたこじには敵わないかもしれないけど、1番の、ビジネスパートナーだったんじゃないかって思うんだ。「近すぎず、遠すぎず」。だってほら、グループって仲良しこよしなだけじゃダメだったと思うから。ビジネスパートナーとしては1番だったんじゃないかなって思ってていいかな。金内柊真にも平野紫耀にも目黒蓮にも仲の良さでは敵わなかったかもしれないけれど。こじだいにはこじだいにしかない関係性があって、西畑くんの隣にいる康二くんが大好きだったし、康二くんの隣にいる西畑くんがいっちばん好き。



康二くん。康二くんなら大丈夫だよ。ちょっと人見知りで、ちょっと泣き虫で、ちょっと寂しがりやで、ちょっと気が弱い康二くんだけど、とっても面白くて、とっても優しくて、とっても温かくて、とっても気がきく康二くんだから。どこに行っても万能調味料だってずっと背中合わせで闘ってきた子が言ってるんだから。


メインがメインだけで経験してきたこと、気持ち、過去、時間。それを共有できる人は康二くんの近くにはもういない。思い出を一緒に振り返って、「ここまで頑張ってきてよかったな」と泣きながら抱き合って、肩を組める人はたぶん今はいない。きっと強くいるしかなかったその場所で、強くいようと頑張るメインを大好きになった。

だけどこれからの康二くんの進む道に、関西Jr.はきっといない。


でも、康二くんは誰とだって輝けるし、誰にだって愛される。康二くんの魅力をこれから沢山の人に知ってもらえると思うと、とっても楽しみです。



デビューしたら、たらふく美味しいもの食べるんだよ!久しぶりに見たら康二くん太った?って大笑いしたいから!東京は物価が高いからね!山手線なんてわからなくても、タクシーで移動できるようになっちゃうね!ケータイ代も余裕で払えるようになっちゃう!たまには西畑くんやりゅっちぇにご飯おごってあげてね。その時はもつ鍋とチャンジャのあるお店でよろしく!

康二くんらしさを忘れないでほしいな〜って思うけど、もし忘れてしまっても私が覚えてるから大丈夫。今はまだ好きな芸能人聞かれて「向井康二」って答えても誰?ってなるけど、「へぇ〜向井康二好きなんだ〜」って言われるようになる世界が来る。不思議だ。


Snow Man!康二くんをよろしくな!!ちょっと泣き虫で、ちょっとめんどくさい康二くんだけど。康二くんの覚悟を大切にしてあげてほしい。康二くんを嫁に出す気分です(ヤバイ)。





康二くんはいつだってちょっと先にいるんだ。ライバルだって言いながら、やっぱり康二くんの方が先輩で、なんでもできて、みんなから愛される。いつだって敵わない。いつだって康ちゃんの背中を追いかけてる。

だから待っててよ。西畑くんが追いつかなかったことある?いつだってちょっと遅れて追いついてた。今だってほら、西畑くん、関西Jr.で康二くんが担っていた場所をカバーしようと頑張ってる。1番近くで1番敵わないって思い続けてきただろうに。



康二くん、関西Jr.を守ってくれてありがとう。関西Jr.を愛してくれてありがとう。宝物にしてくれてありがとう。包んでくれてありがとう。優しくしてくれてありがとう。沢山のことを教えてくれてありがとう。引っ張り上げてくれてありがとう。支えてくれてありがとう。盛り上げてくれてありがとう。沢山のものを残してくれてありがとう。関西Jr.は温かい愛でいつも包まれていました。これからは康二くんが康二くんのために生きるんだよ。幸せになってくれないと許さないからね。


康二くんが愛した関西Jr.を康二くんの分も愛そうと頑張る子たちがいます。康二くんの隣で学んだことを全部。

何が正解か、何を選べばよかったのか。きっとそんなことを考えても意味はない。どの道を選んでも不正解で、どの道を選んでも正解だ。康二くん。君は正しい。あの日見ていた夢を違う仲間とみる。簡単じゃない。けれど、康二くんなら、大丈夫。だって大切な思い出がいつだって心の中にあるんだから。やっと、夢が叶ったね。ここからだね。





『康ちゃんは関西Jr.のリーダーでした。

歌、ダンス、お芝居、トーク、お笑いと全てのことをオールマイティに出来て、

後輩への面倒見がよくて、

先輩の方々から愛される。

間違いなくリーダーでした。

そんな康ちゃんがとても羨ましかった。

西畑にはないものを持っていたから。

康ちゃんはいつでもどこでも万能調味料です。』








向井康二くん。私は、君はやっぱり桜みたいな人だと思う。

CDデビュー、おめでとう。


高く高く舞ってください。

またいつか、『あの場所』で。




敬具